引っ越しの際には、なにかとお金がかかるものです。
そのため、引越し業者の料金を少しでも安くしたいと考えている人も多いと思います。
引越し業者の料金というのは、業者によって大きな差が生じることが多いために、安くしようと思ったら複数の業者から見積もりを取って比較をすることが有効です。
業者同士に競争意識を持たせることで、最安値を引き出すことも可能だからです。
しかし、ここで注意をしなければならない点があります。
それは、単純に一番安い引越し業者に即決をしてはいけないということです。
ただ安いからという理由だけで契約をしてしまうと、あとになって後悔することも少なくなくありません。
なぜそういうことが言えるのかといいますと、各引越し業者から出てくる見積もりは、前提となる条件が同じではない可能性があるからです。
たとえば、ある業者はダンボールが無料であるのに対して、別の業者は有料だったりするかも知れません。
また、個人の運送会社が兼業で引越し業者をやっているような場合には、当日に運転手が1人だけしか来ないかもしれません。
大型の家具や家電などは1人では運べませんから、もし引越し当日に業者が1人しかこないということになれば、依頼者であるあなたも一緒に荷物を運ばなければならなくなります。
そのようなことにならないように、他の業者にくらべて、明らかに安い見積もりを提示してきた業者がいたら、その業者の見積内容をしっかりと確認しなければなりません。
また、業者のなかには、悪意を持って安い見積もりを提出してくる悪質なところもあります。
他の業者との競争に勝つために、あえて赤字になるような安い金額の見積もりを提出しておいて、とりあえず契約を済ませてしまうわけです。
そして当日になって「見積もりを作ったときに計上するのを忘れていた家具が何点かあるので追加料金をいただきます」などと言ってきたりします。
依頼者にしてみれば、当日になってそんなことを言われても困るので「そんなお金は払えません」と突っぱねたくなるのは当然でしょう。
しかし、そんなふうに突っぱねたとしても、業者が「はい、分かりました」と素直に応じるはずがありません。
「払って頂けないのならば作業はできませんので、帰らせてもらいます」などと脅かしてきたりします。
当日になって引っ越しの日程を変えることなんてできませんから、多くの人は渋々追加料金を払って作業をしてもらうハメになるわけです。
そのようなことにならないためにも、引っ越しの見積もりをもらったら必ず内訳の確認をするのは当然のこととして、家財チェックリストなども提出してもらって実際の家具や家電の数とあっているかどうかを照らし合わせることが重要になります。